『萌えは生きる力』
8月11日(祝金)我孫子市民プラザにてお茶っこ会を開催しました。
今回は、他県からお二人参加してくださいました。お子さんの中学校のPTA主催で、行きしぶりや不登校のお子さんの保護者の集まりを開催し始めているということで、お茶っこ会の様子を知りたいとのことでした。
開場前には、事務局とお二人とで色々お話ができ、みんな話せる場やつながりを求めている、何かを解決できる訳じゃないけど話すことで救われることがある、生の声で聞ける情報が本当に貴重で助かる、等々お茶っこ会でも実感していることを共有できました。お茶っこ会で心掛けていることなども知っていただくことができました。
卒業生や他校の保護者の方も参加できるそうです。ご近所でなんとなくそうかなと思って話がしてみたいと思っても、個人的に話しかけるのはつい躊躇してしまいますよね。PTAでこのような集まりを開いてくださるのは、本当にありがたいことだと思います。ぜひ継続的に開催していただき、皆さんのよりどころとなりますように。
お茶っこ会では、もうすでに20代になられたお子さん達との紆余曲折のお話も聞かせていただくことができ、本当に学びになり勇気づけられました。
家訓(!)としているという
『萌えは生きる力』
という言葉を力強く伝えてくださったのが印象に残ります。
子どもがネットやゲームの世界にのめり込んでいるとつい心配になります。危険な側面は少なからずあるのは事実だけど、『推し』や『萌え』がいることで、それが生きる力の源になり豊かな生活を送るきっかけになるのも間違いなく事実。
『推し』の配信を観ることを楽しみにその日を無事に過ごしたり、『推し』のグッズを買いたくてがんばって働いたり、ゲームやネットでつながったネッ友との交流が癒しや勇気になったり、自分でも発信しようと社会に繋がっていったり、、、。
その方自身がそれを地でいく生き方をされていて、みんなで驚きと納得と感心しきりでした。
参加してくれた中高生には力強く響いたのでは?独特の業界用語(?)を使いこなすその方に、目をキラキラさせていました。
(子どもたちがどんな世界でどんな人と繋がっているのかは、もちろん大人としては出来る限り把握して見守っていきたいところ)
その他に、
「きょうだい関係」「父子関係」
の話も深まりました。
障害や病気のある子のいわゆる「きょうだい児」と言われる問題と同じように、不登校の子のきょうだいも、きっと色々抱えていますよね。そんな話が各ご家庭から聞かれました。
父子関係は、母子関係とはまた違う関係性があるようです。もちろん父親自身の個人的な要因も絡み合って、母親からは理解し難い状況に見えたりします(それは逆の立場でもありうるし、お互いさまな場合もあるのでしょうが)。
不登校は決して親や家庭が原因とは限らない、けれど不登校からの成長過程で、夫婦、親子、きょうだい、家族全体の関係、そして自分自身の総ざらいの作業をしていくことにもなりますね。
夫婦も親子も相性の問題は必ずある。距離を置くのも大事という現実的なお話もありました。
そういうことに向き合うって、本当にエネルギーがいること。だからその前にお母さん自身、お父さん自身が元気でいて欲しい。
お茶っこ会に来ていただいて、なんでも話せる、なんでも聞いてもらえることで元気になって欲しい。そうすることで、グルグル考えていたところにツンッと風穴が開き、光が見えてくるのだと思います。(S)
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