読むクスリ♪「不登校とサナギの話」
お茶っこ会で話題が出ました。
よく、不登校はサナギの時期と言われることがあります。
でもそれはただ “羽ばたく前のじっとしている時期” というだけではないという話になりました。
サナギの時期を経てチョウになりますが、決してサナギの前のイモムシに戻るのではありません。
学校に行っていた過去の我が子に戻るのではなく、新しい自分になるための成長の通過点ということ。
サナギって、じっとして動かないけれど、厚い殻の中では体の中身をすごい勢いで作り替えていて、ドロドロのクリーム状にまでなる。でもちゃんと体を組み替えている最中なので、それを突っついたりすると、羽化した時に本来の姿になり損ねるのだそうです。
じっと閉じこもってゲームばかりやっているように見えても、内面ではものすごい悩みや葛藤を抱えながら必死に自分と向き合っている。
そこにやんややんやと周りが余計なことを言ってかき乱すと、自分と向き合うためのエネルギーを、周りと闘うために使わなくちゃいけなくなる。本人が本来の自分を作っていこうとしているのを周りが邪魔している、というイメージでしょうか。
ホント、めちゃくちゃ不登校対応に重なります!
突っついたりしない。つまり、余計なことは言わず本人の言うことを黙って聴く!ということ。
特に思春期の子どもたちは、感情も複雑だし、プライドもあるとか喋ってくれないとか、色々難しい。
焦ったり手応えがないと、親って自覚してる以上に突っついちゃってる。言っちゃってる。
そこをちょっと堪えて黙って聴く。自分と向き合っている大事な時間と思って見守る。
そこを実践していい親子関係が築けたという話も聞けました。「黙って聴く」と書いた紙を家中に貼って日々心がけるようにしたそうですよ。(S)
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