神回!!

5月11日(日)我孫子南近隣センターにてお茶っこ会を開催しました。7名参加でした。


今回は中3のお子さんがいるご家庭が多く、また、つい最近きょうだいも新たに行かなくなったという方もお二人いらっしゃいました。


モヤモヤして苦しくて、対応に疲れ果てて、よそと比べると心が折れそうで、誰にも言えなくて、

だけど、みんなに見守られて話したら泣きながら笑えて、誰かの話にも泣けてきて笑えて、

心の中が浄化され昇華したような清々しい気持ちになりました。


自分だけじゃないという共感が救いとなり、誰かが抱える想いに助けとなる経験を語ってくれる誰かがいるという、神回な展開でした。

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中3のお子さんのお母さん、ついつい子どもの様子にヤキモキするようです。


進路について自分で決めようとしない我が子が「何も考えていない」ように見えて気になって仕方ありません。


お母さんの方は情報収集もバッチリ、あとは本人の気持ち次第、みたいになっているのでよけいにそうなりがちですよね。これまで中3を通ってきたお母さんたちからも同じような思いを聞いてきました。


そんなお母さん、小さい頃から親がレールを敷いてきてしまったという猛省を抱えていらっしゃいました。

自分が家族の役に立ってこそ存在意義を感じられるという自覚も率直にお話ししてくださいました。


だからこそ、本人の意思を待つべきとわかっているし、それでも自分がどうにかしてあげたくなってしまうという葛藤を赤裸々にお話してくださいました。


お子さんのことをよく理解されているから必要なことがわかってしまう。だけど我が子は自分の理想を辿ることはもちろんなくて。

お母さんにエネルギーがあるからこその愛情の持っていき方の悩みなのかもしれません。きっと共感される親御さんたち、いらっしゃるのではないでしょうか。


それに呼応するように、同じような状況だったお子さんが、ギリギリになって自分で進路を決めたいと言い出して、今春無事に通信制高校に入学し「楽しい!」ということばが聞けた!と嬉しい報告をしてくださったお母さんがいらっしゃいました。


お茶っこ会に久しぶりに来てくださって聞けたお子さんの近況が「楽しい!」で嬉しい!それだけでもう十分とおっしゃったお母さんのお気持ちとてもよくわかります。


ね、考えてるんだよ。これまでも、中学卒業のタイミングで全員もれなく自分ですごくよく考えているんだと私も思い知らされてきました。たとえ高校進学を選ばなくても、すごく考えてその選択をしている。


とういか、中学卒業のタイミングで考えざるを得ない社会の仕組みになってるだけで、本当はそれぞれの人生のタイミングで考えればいいだけで、中3の5月の今、親の期待に応えるように動かなくていいんじゃないかな。17歳でも20歳でも25歳でもいいのかもしれない。


親が少しでもそう思えて、子どもへの無言かつ無意識のプレッシャーが外れると、子どもは自分のエネルギーを自分の人生のためだけに使えるようになる。勝手に自分の人生を進めるようになる。親からのプレッシャーに抗うためにエネルギーを使わせてる場合じゃないんだわ(うちにも中3いるので自省)。


さて、上のお子さんが落ち着いたと思ったら、これまで「ノーマーク」だった下のお子さんが突然学校へ行かなくなったとのこと。「おまえもか⁉︎」と正直なるし、「あれ?不登校の最初ってどうやるんだっけ?」と楽しいことば選びで皆を笑わせてくれたお母さん。


あえて面白おかしく表現するようにしているとおっしゃっていましたが、このまま家にいたらモヤモヤして泣いてしまいそうだったからとお茶っこ会に来てくださいました。


つらそうなお子さんを目の前に、複雑な感情が次々と湧いてきますよね。今はそっとしておいた方がいいんだろうなとわかりつつ、モヤモヤしている気持ちを話してくださって本当によかったです!


一方、学校へ行かない下のお子さんたちに明るい兆しが見えてきたら、それまでしっかりしていた一番上のお子さんが突然行かなくなったというお母さんも。こちらは高校生で卒業がかかってくるので、経験者のお母さんが具体的な情報をたくさん教えてくださいました。いやマジで助かる、めっちゃ大事な情報!


小学生の支援センターへの送迎、中学生の修学旅行のこと、高校生のこれからのこと、考えること満載です。きょうだい全員の想いを一身に受けて毎日精一杯。頭も心も身体もパンクしそう。本当によくやっていらっしゃると思います。


どちらも不登校対応に慣れてきたはずだけど、子どもの個性もタイミングも違うし、悩まないわけない。中3や高3で学校に行かなくなるというのも、親子でショックや焦りもあると思います。


お子さんたちは、理由が自分でもわからないとのことだったので、無意識できょうだい間のバランスをとっていたのもあっただろうし、がんばってがんばって何かがあふれたのかもしれない。でも、長い人生を考えると、今休めてよかったと思える日がきっと来る。親は正直大変だと思います。だから支え合いたい。

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ずっと家にいるお子さんに、安心して関われる大人を1人でも増やしたいと、訪問をお願いすることになっているというお話もありました。


その想い、切実にわかります。我が子が関わる人間がどんどん減っていく。成長盛りのこの時期に、外出もせず、家族としか関わらなくなり、どうなっていくんだろうと不安になります。


他のお母さんたち、訪問いいな!と同時に、お子さん本人はどう思っているの?家に上がってきて大丈夫?とちょっと心配が頭をかすめたところで、またしても経験者のお話が!


その方は、お子さんの性格を見極めた上で、あえて「あなたは部屋から出てきちゃダメ」とまで伝えて、お母さん自身が訪問してくださった方と楽しくおしゃべりしたとのこと。笑い声がお子さんに聞こえるくらいに。


お子さんは人への不信感や不安感、恐怖を感じているので、お母さん自らが人と接し、怖くない、楽しい、助けてくれる人だよということを見せてあげる。


お母さんが、その方と心を開いて接し「お話できて本当に楽になりました、救われました」とその方への感謝の気持ちをおおげさなくらい表現することで、お子さんが自分から関わってみたいと思えるようになるのではないかと。


親が誰かを敵視したり、関わりなさいと誘導や説得をするのではなく、自ら人への信頼を見せる。大人から変わる。そうすると子どもの気持ちや言動も変わってくる。


楽しそうなお母さんが気になって、時間はかかったけど、そのお子さんはついに部屋から出てきて関われるようになったそうです。


まさにタイムリーな経験談で、参加者全員がおぉぉそれだ!と感動しました。

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大きくなったお子さんのベテランお母さんのお話も聞くことができました。他のお母さん方にとって、とてもいい見通しになったのではないでしょうか。


定期的に2人で喫茶店へ。そこでお互いスマホを見てることもあるけれど、ふとしたきっかけで自分の思いを話してくれたり、近況や過去のこともポツリポツリと話してくれる。


自分を見つめ続け、葛藤し続けたお子さんの、自己分析力と表現力のなんと素晴らしいこと!

考えていることを聞けるだけで親は安心しますが、

強引に聞き出すことなく、ふと吐露できる親子関係を築いてきた努力は、本当に頭の下がる思いです。

その時間は、親子にとって生涯の宝物になりますね。


みなさん、本当に率直にお話ししてくださるので、たとえ我が子と違う状況でも心が伝わり温かくなります。それがこのブログをご覧になっている皆さんや、それぞれのご家庭に連鎖していったらいいなぁ。(S)

大人たちから変わろうの会,不登校,親の会,我孫子

【大人たちから変わろうの会】 私たちは千葉県我孫子市を中心に活動している不登校や行きしぶりのお子さんを持つ親の会です。大人がホッとして視点が変わると不思議とまわりも変わっていくよ♪という意味がこの名前に込められています。

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