勉強会を開催しました!
2022年10月2日(日)、10日(月)に、勉強会を開催しました。
2021年4・5月にオンラインで行われた松田剛先生の勉強会の録画を皆さんで共有し、その後ミニお茶っこ会のような形になりました。
松田剛先生は、臨床心理士で北海道の幼小中高でカウンセラーをされています。学校の先生とも長年やりとりをされており、子どもたちのことも縦断的に捉えてこられた経験から、現実的でもありとても説得力のあるお話を聞くことができます。
テーマは『なぜか学校に行けない子どもたち〜「不登校」に関する支援の方法と考え方について』『「共感」や「発達の凹凸」について』『質問に対する回答編』です。
子どもたちが出してくれているサインに、大人たちがどう向き合って接してあげるのがいいか、親はなかなか冷静にはなれないもの。それを、こんな視点で見てみてはどうですか?ととっても優しい口調で臨床事例や自論を交えながら、楽しく解説してくださっていました。
『質問に対する回答編』は、『なぜか〜』の勉強会に参加した方たちからの質問に丁寧に答えてくださったものです。聞く/聴くってどういうことなのか。どんな聴き方をしてあげるのがいいのか。できているところを探すって?この場合だとどういう視点を持てばいい?
我が家のケースではないけれど、共通点があったり、客観的に見られたりして、とっても学びになる回でした。
録画を見終わった後のミニお茶っこ会もとても有意義な時間となりました。初めましての方も多かったのですが、両日来てくださった方の中には、1週間の間にご自身の心境の変化に合わせるように、お子さんの様子や状況にミラクルのような変化が起こった方もいらっしゃいました。
「大人たちから変わろう」ってまさにこういうことなんだなぁと実感できたエピソードでした。大人の自然な心境の変化で、お子さんや親子の関係が変わっていく。たとえ劇的ではなくても、お茶っこ会を続けて来た中で、これまでも本当に目の当たりにしてきたことでした。
また、まだまだ混乱真っ最中の心情を吐露してくださった方、それに呼応するようにご自分の奥底にあった辛い思いを話してくださる方、涙涙で聴き合いながら、私もだよー!うちはこうしたよー!分かるー!と皆さんで語り合えて、本当にいい時間でした。
中3のお子さんを持つ方も多く、通信制高校の情報なども話題に出ました。進路や将来はどうとでもなるから大丈夫!と先輩お母さん方からの声も上がりました。
大丈夫、とまずは親が安心して、目の前の我が子に必要なのはどんなことなのかに心を寄せられたらなあと思います。
参加された方の感想です。切り取るのがもったいなさ過ぎて、全て載せさせていただきます。
(皆さんの言葉にあるMITは「まぁ、いっか、とりあえず」、NGGは「ネガティブ、グルグル」という意味で、松田先生がおっしゃっていたことばです)
<K.Kさん>
松田先生のお話や、お母さん達のお話に、共感やヒントが沢山ありました。
原因探しでなくて、うまくいってる所探し。長女が不登校になった時、何年も原因探ししてしまったな、うまくいってる所もたくさんあるな、と。心が軽くなって帰りました。
また、参加させて頂きます。
<K.Iさん>
松田先生のMITインパクト、思考の転換て大事だなぁ思いました。
まぁ、いっか!なんて、前は全然思えず。当たり前にしばられたり、周りと比べたり、子供の為といいながら自分の思い通りにしようとしていたり。娘や息子も前まで出来ていたことが、何にも出来なくなった…と、何で私を苦しめるのよ。なんて、思ってました。
だんだんと、言動や物事の捉え方が変わって、なんであんなにイライラしてたんだか。まぁ、いっか!生きてれば何とかなるでしょ!って、思って、ゆるゆるやってます。
子供達のほんとにちっちゃな変化だけど、それに気付けて、それを幸せと思えるって、不登校にならなければ気付いて無かったかもしれません。
自分のコントロールができる。という言葉も響きました。
その時は受け止められなかった言葉も、今ならその時々で感じ方が違ったり、受け止めてみたり、受け流してみたり、私自身が判断してコントロールできるようになったと思います。
子供達も学校に行かない事、1日を何して過ごすか、ご飯を食べるか、お風呂にはいるか、すべて判断して、それで自分自身をコントロールしてるんですよね!
とは言え、やっちゃったなぁ~、コレは良かったのかなぁ~、なんて毎日、試行錯誤です。
おとかわ会で皆さんに元気をもらいました!ありがとうございました。
<Cさん>
松田先生のお話の中に不登校曲線(時間的な流れ)が出てきましたが、息子もまるでその通りにきてます。
今は少し元気なところにいますが、それでも行きつ戻りつといった感じです。
この先の対応もわかったので、少し安心感が出てきました。
知ることは、支えになると実感しました。
<Kさん>
松田先生のお話、とてもわかりやすく、息子の心の中が少し見えたような気がしました。
原因探しをずっとしていましたが、やめます!!そして、「ま、いっか、とりあえず」と思えるよう、声に出して言ってみたりしてます。
次回の勉強会も楽しみです!
このような会に参加したのは初めてでした。同じ立場のみなさんに話を聞いていただく事、みなさんの話を聞き共感する事で、とても心が軽くなりました。ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。
<Sさん>
松田先生のお話、とても勉強になりました。不登校が始まった時、これはわがままなのか、家にいる娘を自分は甘やかしているのか何なのか、よく分からなくて悩んでいました。
今でも、たまに調子が良い時に、仲の良いお友達に誘われると(変身服を着て)出掛けたり、最近は物欲も出てきたりして、やりたい事だけやらせて甘やかしなんじゃないか、このままで良いのか…と悩んだりしていました。
子供の状況を見て、ついどっちか判断したがってしまう自分がいて。甘えやわがままで対応してると、松田先生のお話の様に、結局上手くいかなくて。
まあ、いっか、とりあえず…なかなか難しいですが、これが上手くなればそこを境に曲線が上向きになって行くんですよね。私も声に出して、意識していきたいと思います。
調子の良い時もあれば、身体に出てしまう事もあったり、まだまだ混乱と養生を行ったり来たりしている感じですが、あの曲線を見ると、永遠に暗いトンネルの中ではない、必ず元気になる時が来ると少し希望の光が見えた気がします。
お茶っこ会でも、先を行く元気な先輩方を見て、それは確かに実証されているので、信じてこれからも自分も勉強しながら支えていけたらと思います。
<N.Nさん>
先日のおとかわ勉強会、ドキドキしながら初めて参加させていただきました。
松田先生のお話し、うまくいっているところ探しは、スクールカウンセラーに言われている良いところ探しに似ているなとか、息子は不登校曲線のどの辺りなんだろう…ま、学校行かなくても元気で楽しめる事があるなら良いか!と改めて気分がほぐれました。まぁ、いっか、とりあえずパワー、絶大ですね。
また、みなさんのお話しを聴いて本人はもちろんですが、親も悩んでつらくて苦しかったりと共感出来ることが多く、まぁ学校だけがゴールじゃないし、と少し吹っ切れた気分になりました。このような会があることに、救われた想いです。
どうもありがとうございます。
<Sさん>
心理的な援助はアドバイスではない。共感が大事。
頭の中の思考を変えるのは難しいので行動を変える事で考えも自然と変わっていく。
NGGからMITへがとても勉強になりました。
<C.Tさん>
松田先生の、診断名などのラベリングではなく、個人個人と向き合うことが大事…というようなメッセージが何か背中を押してもらったような気がしました。
ネガティブグルグルには、思考より先に行動を変えてみようというのも、すぐ実践できるしいいなーと思いました。
うまくいってること探し。時々落ち込むこともありますが、ずーっとやっていきたいなと思います!
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